文献詳細
薬の臨床
文献概要
はじめに
ビタミンEは1922年Evansによつて発見され, SureによつてビタミンEと命名された。最初は抗不妊ビタミンとして登場したが,最近では抗不妊のみでなく体組織の酸化環元系に関与する他,ある酵素系にも関係していることがほぼ確実となつてきた。臨床的には産婦人科領域においては習慣性流早産,不妊症その他諸種の疾患に有効といわれ,さらに循環器,神経,運動器,泌尿器,皮膚,眼,耳,口腔疾患などその応用領域はきわめて広い。さらに最近は海外において動物実験においてビタミンEがヘモグロビンの生成に関係があり,蛋白欠乏食による貧血がビタミンEの投与によつて治癒するという報告がみられる。
我々は妊婦貧血,非妊婦貧血に鉄剤単独投与とユベラSの併用投与の実験を行ない,若干の治験を得たので以下に報告する。
ビタミンEは1922年Evansによつて発見され, SureによつてビタミンEと命名された。最初は抗不妊ビタミンとして登場したが,最近では抗不妊のみでなく体組織の酸化環元系に関与する他,ある酵素系にも関係していることがほぼ確実となつてきた。臨床的には産婦人科領域においては習慣性流早産,不妊症その他諸種の疾患に有効といわれ,さらに循環器,神経,運動器,泌尿器,皮膚,眼,耳,口腔疾患などその応用領域はきわめて広い。さらに最近は海外において動物実験においてビタミンEがヘモグロビンの生成に関係があり,蛋白欠乏食による貧血がビタミンEの投与によつて治癒するという報告がみられる。
我々は妊婦貧血,非妊婦貧血に鉄剤単独投与とユベラSの併用投与の実験を行ない,若干の治験を得たので以下に報告する。
掲載誌情報