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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻2号

1968年02月発行

薬の臨床

ユベラSを鉄剤に併用した鉄欠乏性貧血に対する治療成績

著者: 金沢義一1

所属機関: 1郡馬中央総合病院産婦人科

ページ範囲:P.185 - P.188

文献概要

はじめに
 ビタミンEは1922年Evansによつて発見され, SureによつてビタミンEと命名された。最初は抗不妊ビタミンとして登場したが,最近では抗不妊のみでなく体組織の酸化環元系に関与する他,ある酵素系にも関係していることがほぼ確実となつてきた。臨床的には産婦人科領域においては習慣性流早産,不妊症その他諸種の疾患に有効といわれ,さらに循環器,神経,運動器,泌尿器,皮膚,眼,耳,口腔疾患などその応用領域はきわめて広い。さらに最近は海外において動物実験においてビタミンEがヘモグロビンの生成に関係があり,蛋白欠乏食による貧血がビタミンEの投与によつて治癒するという報告がみられる。
 我々は妊婦貧血,非妊婦貧血に鉄剤単独投与とユベラSの併用投与の実験を行ない,若干の治験を得たので以下に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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