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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻4号

1968年04月発行

文献概要

研究

婦人科領域におけるスレオニン第一鉄(スレオン鉄)による貧血治療の経験

著者: 小南吉男1 白井翠1

所属機関: 1三重県立大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.311 - P.315

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はじめに
 日常私達が遭遇する貧血は大部分が鉄欠乏性貧血で,鉄欠乏性貧血の治療に鉄剤が著効を示すことは周知のことである。経口鉄剤として,胃腸障害を始めとする副作用が少なく,吸収のよい点から,グルクロン酸鉄,グルコン酸鉄,オロトン酸鉄,フマール酸鉄,コハク酸鉄等の有機鉄剤が使用されるようになり,鉄の吸収,利用率の良否,副作用等について検討がなされている。今回,有機鉄剤の一つであるスレオニン第一鉄を使用する機会をえたのでその成績について報告する。
 スレオニン鉄はアミノ酸であるスレオニンと鉄との錯化合物で,図1のごとき構造式をもち,スレオニン鉄錠(スレオン鉄錠—田辺K.K.)1錠中スレオニン第一鉄100mg,鉄量14.7mgを含む。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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