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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻4号

1968年04月発行

文献概要

症例

W.P.W.症候群の妊娠,分娩例

著者: 桜庭衡1 吉田价男1 小国親久1

所属機関: 1北海道遠軽厚生病院産婦人科 2北海道遠軽厚生病院内科 3北海道大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.317 - P.325

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はじめに
 最近は,重症妊娠中毒症などの妊娠と直接関連のある合併症が次第に減少のきざしをみせているが,これに代わつて,いわば純内科的疾患・代謝性疾患などの境界領域的な合併症が増加しつつあるようである。とくに,心疾患をもつ婦人の妊娠,分娩また産褥の管理は,日常遭遇する機会に比較的恵まれている。しかし,これらの心疾患を有する婦人が妊娠,そして経腟分娩を無事に終了しうるかどうかをあらかじめ判断するに足る正確な手がかりは,現在まだほとんどないといつてよかろう。
 経腟分娩の可能性を判定するためには,心疾患別の症例を数多く検討することと,それによつて一応の判定規準を法則化していくことなどが,わずかに根拠となりうる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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