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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻5号

1968年05月発行

グラフ

着床前における卵の初期発生

著者: 飯塚理八1 鈴木秋悦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.385 - P.390

文献概要

 卵巣内における卵子の成熟分裂に始まり,排卵から受精,さらに,受精卵の分割から着床に至る初期発生のprocessは,生殖生物生理学領域でも,最も根本的で重要な問題であるにもかかわらず,その本質の解明は,近年の医学生物学の進歩の陰にあつて,なお,古典的生物学の域にとどめられてきた感が深い。
 しかるに,これらの学問の領域は,Contraceptionに関する医学的責任の世界的な堤唱とともに,近年,急速に関心が深められてきており,Reproductive Biologyという新しい学問体系の系統化の促進と結びついてきている。特に,米国においては,Division of ReproductiveBiology, Center for Research in Reproductivc Biology等の研究機構が,主要大学の産婦人科教室内での,重要な研究部門としての地位を占めてきており,生化学者,病理学者,生物学者等を含む,広汎な研究グループの参加のもとで,Reproductionに関する研究が進められてきている。わが国においても,ようやく,その研究の必要性が認識されており,Reproductionに関する研究所設立の気運にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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