文献詳細
症例
文献概要
はじめに
シモナール氏羊膜索を伴う新生児奇形に関する報告は比較的まれであり,本邦においても10数例の報告をみるにすぎないが,しばしば重篤な胎児奇形を伴うため臨床上大きな意義を持つている。我々は最近妊娠10ヵ月の帝王切開分娩児にシモナール氏羊膜索による右足関節部絞扼を認め,整形外科的手術により治療せしめえた1例を経験したので,その概要を報告し若干の文献的考察を加える。
シモナール氏羊膜索を伴う新生児奇形に関する報告は比較的まれであり,本邦においても10数例の報告をみるにすぎないが,しばしば重篤な胎児奇形を伴うため臨床上大きな意義を持つている。我々は最近妊娠10ヵ月の帝王切開分娩児にシモナール氏羊膜索による右足関節部絞扼を認め,整形外科的手術により治療せしめえた1例を経験したので,その概要を報告し若干の文献的考察を加える。
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