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研究
制癌剤療法における多剤併用療法について
著者: 赤須文男1 上野宏郁1
所属機関: 1金沢大学医学部産科婦人科教室
ページ範囲:P.469 - P.473
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制癌剤は1946年Gilmanら1)およびC.P.Rho-ads2)のNitrogen mustardについての臨床報告以来20年を経過し,年々新しいものが開発され報告されているが,未だこれらの薬剤の単独で十分満足できる成果を期待しえない現状である。
したがつて今日,癌の治療は手術療法や放射線療法が根治療法であり,制癌剤は補助療法にすぎない。しかし制癌剤は見すてられるどころか学会での報告も年毎に増加の傾向にある。これは現今の癌の化学療法が未発達な状態である一面,さらに優秀な薬剤を近き将来に期待し,今後の化学療法にかける期待の大きさを現わしているということができるし,また,真の癌の治療法は,本当の化学療法の発見にあるからである。
制癌剤は1946年Gilmanら1)およびC.P.Rho-ads2)のNitrogen mustardについての臨床報告以来20年を経過し,年々新しいものが開発され報告されているが,未だこれらの薬剤の単独で十分満足できる成果を期待しえない現状である。
したがつて今日,癌の治療は手術療法や放射線療法が根治療法であり,制癌剤は補助療法にすぎない。しかし制癌剤は見すてられるどころか学会での報告も年毎に増加の傾向にある。これは現今の癌の化学療法が未発達な状態である一面,さらに優秀な薬剤を近き将来に期待し,今後の化学療法にかける期待の大きさを現わしているということができるし,また,真の癌の治療法は,本当の化学療法の発見にあるからである。
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