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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻6号

1968年06月発行

研究

子宮卵管造影法に関する2,3の知見—特に低粘稠性造影剤Popiodolの使用経験

著者: 杉本修1 矢野弘之1 中堀等1 後藤百代1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.475 - P.479

文献概要

はじめに
 子宮卵管造影法(HSG)は女性不妊における頸管因子,子宮因子,卵管因子,腹膜因子などを知るための不可欠な補助診断法であり,特に卵管の疎通性のみならず,その器質的変化の一端をもうかがい知ることができる。その他頸管無力症や頸管裂傷による習慣性流早産,帝王切開術後の瘢痕哆開および子宮外妊娠や胞状鬼胎の診断のみならず,gynecographyによる子宮および附属器腫瘤の診断などにも応用されている。
 HSGに使用される造影剤は年々改良され,Rindfleisch1)(1910)の蒼鉛剤についでHeuser2)(1925),Sicard & Forester3)(1926)のヨード化油(Jodipin, Lipiodol, Moljodol)の使用発表はHSGの普及に高く貢献したが,一方その欠点についても種々論ぜられるようになつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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