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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻7号

1968年07月発行

誌上シンポジウム Discussion

妊娠と腎炎

著者: 小林隆1 田中敏晴2 加藤暎一3 矢島権八4

所属機関: 1東京大学産婦人科 2東京警察病院産婦人科 3慶応義塾大学内科 4日本医科大学病理

ページ範囲:P.574 - P.581

文献概要

 司会 どうもありがとうございました。以上で大へん興味深いそれぞれの御研究を聞かしていただきましたので,これからお話合いをお願いしたいと思います。私はこの問題については素人でございますので,皆様から充分にお話を引き出せないことを心配しますが,どうぞよろしくお願いいたします。
 妊娠中毒症の本態は不明ですが,とにかくそれを純粋型,混合型に分類して考えられてきましたが,ただいまのお話を聞きますと,そういう考え方の中にも修正や訂正をしなければならない面がたくさんあることを教えられました。妊娠中毒症をcharacterizeしたりidentifyすることは,本態が不明な以上難しいわけですから,臨床的にはやはり今までのtriasによつてうんぬんする他はなかつたわけです。そういう点で矢島先生のNierenbiopsieを,臨床家がもつと盛んにやつてその所見からもう少し客観的に中毒症の分類をしなければならないことを感じました。先ほど言われましたように,純粋型と思つていても所見は混合型であつたり,あるいはfocalなものが隠れていたりするので,従来のように簡単には割切れませんね。矢島先生もう一度それらの点について…。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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