文献詳細
グラフ
視床下部および正中隆起の電顕像
著者: 小林隆1 小林拓郎1 山本皓一1 貝原学1 味香勝也1
所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.625 - P.629
文献概要
正中隆起を電子顕微鏡により観察すると,図3のような微細構造を有しており,第3脳室側から最外側の前葉結節部にかけて,上衣細胞層,内層,外層が区別される。内層(図4)には多数の無髄神経線維の他に少数の有髄神経線維があり,いずれも視索上核,旁室核から下垂体後葉に向う線維で,中に直径110mμ前後および180mμ以前の顆粒が含まれている。このうち大型の顆粒は,下垂体後葉ホルモンの坦体と考えられる。
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