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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻8号

1968年08月発行

文献概要

今月の臨床 ゴナドトロピン--今日の焦点

ゴナドトロピンによる排卵誘発—特にhyperstimulation syndromeについて

著者: 石塚直隆1 成田収1

所属機関: 1名古屋大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.685 - P.696

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I.緒言
 最近,わが国においても無月経患者の排卵誘発にhuman menopausal gonadotropin (以下H.M.G.と略す)が導入され,従来不妊症治療上最も困難な問題の1つであつた無月経患者の排卵誘発に画期的な成果をもたらしつつある。
 しかし一方,本剤のもつ強力な作用は,しばしば卵巣の過剰刺激を惹起し,腹水を伴う著明な卵巣腫大,あるいはsuperovulationに基づくと思われる多胎妊娠をきたすことが報告されており,本剤使用上解決さるべき重要な問題とされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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