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今月の臨床 ゴナドトロピン--今日の焦点
ゴナドトロピンの臨床—特にHMGとその妊娠例の検討
著者: 飯塚理八1 鈴木秋悦1 白井英一郎1 大野虎之進2
所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室 2東京歯科大学市川病院産婦人科
ページ範囲:P.697 - P.701
文献購入ページに移動幼若動物の下垂体を剔出した場合,性腺の発育は停止し,成熟動物について行なつた場合は性腺の萎縮がみられる等の事実から,下垂体と性腺の機能的相関の存在が,古くより認められており,さらに,下垂体前葉組織抽出物を幼若のラッテやマウスに移植した場合,早発性の性成熟が認められることから,下垂体中の性腺刺激物質の存在が証明されてきた。
今日,性腺刺激ホルモン(Gonadotropin)は,下垂体前葉や胎盤(絨毛)で産生され,卵巣や睾丸等の性腺を刺激して,その機能を維持するという生物学的作用を有するもので,産婦人科臨床的にも,無月経や無排卵周期症の治療を中心とした不妊症領域で広く応用されている。
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