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薬の臨床
界面活性剤E−136錠剤の避妊効果ならびに副作用に関する研究
著者: 大谷善彦12 川越忠篤2
所属機関: 1熊本大学医学部産婦人科教室 2九州厚生年金病院産婦人科
ページ範囲:P.719 - P.723
文献購入ページに移動わが国で市販されている腟内避妊薬には,酢酸フェニール水銀と硫酸オキシヒノリンの2者があるが,有機水銀は水俣病の原因として取上げられ,農薬中毒の点からも問題視されている。しかして,上記の避妊薬が市販されて長年月経た今日まで,これによる中毒症例の報告はないようであるが,かかる危険性の存否は別として,このような不安感をいだくむきがないとは断言できまい。したがつてかかる危惧のない,安全・確実な避妊薬が望ましい。
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