文献詳細
シンポジウム 妊娠中毒症による胎児および新生児死亡の原因と対策
文献概要
はじめに
晩期妊娠中毒症(以下中毒症と略す)は,複雑多岐にわたる疾患であるが,その病態生理は次第に解明されつつあり,治療や予防もまた急速に進展してきた。しかしながら,一方母体の一分身として当然予想される中毒症の胎児や新生児の諸種の障害やその対策については,遺憾ながら等閑視されている観があると考える。
そこでまず中毒症の胎児および新生児に与える影響を知る目的で,教室の中毒症患者のうち,多胎妊娠,人工妊娠中絶例を除いた301例について臨床統計的観察を試み,次いで中毒症児の予後の診断ならびにその対策について考察を加えた。
晩期妊娠中毒症(以下中毒症と略す)は,複雑多岐にわたる疾患であるが,その病態生理は次第に解明されつつあり,治療や予防もまた急速に進展してきた。しかしながら,一方母体の一分身として当然予想される中毒症の胎児や新生児の諸種の障害やその対策については,遺憾ながら等閑視されている観があると考える。
そこでまず中毒症の胎児および新生児に与える影響を知る目的で,教室の中毒症患者のうち,多胎妊娠,人工妊娠中絶例を除いた301例について臨床統計的観察を試み,次いで中毒症児の予後の診断ならびにその対策について考察を加えた。
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