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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻10号

1969年10月発行

文献概要

特集 新生児薬物療法

新生児ヘルペス

著者: 南谷幹夫1

所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院小児科

ページ範囲:P.843 - P.849

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はじめに
 新生児ヘルペスとは,胎児が子宮内ですでに感染(経胎盤感染,上行性感染)を受けるか,母体の外陰部に疱疹がある際,産道通過のときに感染(接触感染)するか,あるいは生後間もなく母親や第3者からの接触感染によつて生じた単純ヘルペスの初感染である。
 一般に稀な疾患ではあるが,罹患すると全身性ヘルペス感染症あるいは髄膜脳炎となり,死亡することが多く,軽症例は少ないとされている。近年,ヘルペスウイルスに関する研究がすすめられ,疫学,免疫反応がしだいに明らかにされつつあるので,種々の病像のみられるヘルペス感染症との関連についても解明されていく段階にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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