文献詳細
文献概要
薬の臨床
FT-Vの使用経験
著者: 西川義雄1 吉岡健治1 原整司1 板橋武彦1 幡金収2
所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科学教室 2奈良県立医科大学中央検査部細菌部門
ページ範囲:P.897 - P.899
文献購入ページに移動産婦人科外来の主訴をみると帯下を訴える患者が非常に多く,その原因もまた種々である。一般に,いわゆる帯下の量は月経周期の時期によつても変化するが,病的な場合は異常に増加し,帯下感を伴い外来を訪れる。そのほとんどが微生物によるものであることはいうまでもない1)。
この病的帯下の治療にしても,現在,多くの薬剤が報告されている2,3)。たとえば,砒素剤,水銀剤,抗生物質,ホルモン,あるいは酵素剤を主剤としたものが使用されている。これらの薬剤の効果はそれぞれに特徴をもつており,また再発例もみられ,完全治癒しがたいものも多い。
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