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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻12号

1969年12月発行

特集 産婦人科

今日の焦点・Ⅱ

妊娠と心疾患

著者: 大内広子1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1041 - P.1046

文献概要

はじめに
 心疾患と妊娠の合併について論ずるには,まず第一に心疾患が,妊娠,出産,育児によつて如何なる影響をうけるであろうか,第二には心疾患の合併は妊娠,分娩の経過および児に異常影響は及ぼさないであろうかが大きなもととなる。
 心疾患と妊娠の合併例においても,その心機能にかなりの予備力があれば代償機能不全におちいることなしに無事に経過するが,反対に妊娠をきつかけに心疾患の増悪をみ,また他の合併症を併発し,ときには母体の生命を危険にさらす場合もあり,心疾患合併の妊娠分娩管理はことのほかむずかしい。最近は心疾患にたいする内科的,外科的療法の進歩によりこの疾患と妊娠の合併例は増加している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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