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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻12号

1969年12月発行

文献概要

薬の臨床

更年期障害に対するパントクリンの治療経験

著者: 大池哲郎12 森川重正1 鈴木真矢1 坂井由宏1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科学教室 2名古屋市立東市民病院産婦人科

ページ範囲:P.1105 - P.1113

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緒言
 婦人は閉経前後に内分泌障害ないし自律神経失調等に伴ういわゆる更年期障害を呈する者が多いが,その成因は複雑多元であり,未だ議論の多い所である。しかしながら更年期障害が生体の老化現象の一表現であろうことは推測にかたくない。また治療面にも種々の方式で行なわれている現状であり,ホルモン療法,鎮静剤・自律神経安定剤療法,精神療法,間脳レ線照射療法等があるが,現在なお決定的効果を示すものは見当らない。
 古来,東洋においては,鹿の硬化していない角を使用し,貧血の治療,疲労回復をはじめとして種々の疾患に効果をあげていたがこの度,その未硬化角より基本的有効初成分を高濃度に抽出したパントクリンの提供をうけ,これを更年期障害患者に使用し,興味ある知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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