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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻3号

1969年03月発行

シンポジウム ホルモン療法の理論と実際

陣痛誘発に対するOxytocin処置

著者: 吉田俊彦1 鎌田昌平1

所属機関: 1岡山大学

ページ範囲:P.207 - P.217

文献概要

 分娩誘発は,以前には主として予定日超過において児の過剰発育を恐れたり,また社会的適応により,本人や家族の希望を入れて行なわれてきたが,近年になり新生児学の進歩に伴つて,胎盤機能不全や児の過熟の問題が重視され,その医学的適応が再確認されるようになつてきた。一方,医療体制や医療従事者の労働の問題から計画分娩も最近では検討され,安全無害な分娩誘発法が望まれるとともにその適応もさらに拡大の傾向にある。
 数多くの分娩誘発法の中でオキシトシンによる分娩誘発法は最も生理的なものと考えられるが,最近ではさらに臓器製剤におけるオキシトシンの中から血圧上昇因子の除外が十分に行なわれるようになり,この方面での副作用はほとんど考慮する必要はなくなつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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