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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻3号

1969年03月発行

薬の臨床

産婦人科領域におけるギネランパウダーの使用経験

著者: 大石博司1

所属機関: 1根上総合病院産婦人科

ページ範囲:P.259 - P.265

文献概要

 根上総合病院産婦人科外来を訪れた患者43名に,ギネランパウダーを使用した結果,次のような結論を得た。
 ギネランパウターは, ⅰ)炎症性肉芽創にきわめて有効であつた。すなわち膀炎症5例,外陰膿抱3例,腔側切開断層部感染2例,腹壁術創感染3例のいずれにも著効が認められた。 ⅱ)子宮頸部炎の消炎剤として優秀であり,特に頸管炎の治療に適している。すなわち慢性子宮頸部炎の急性増悪症状に対して16例中15例に有効であつた。また頸管炎の全8例に著効が認められた。しかし解剖学的変化をともなつた慢性子宮頸部炎の根治効果は認められなかつた。 ⅲ)非特異性腕炎にも有効であつた。すなわち全例に有効であつた。 ⅳ)トリコモナスおよびカソヂダ腔炎では,ギネランパウダーはIgより大量に使用するか,またはギネラン錠,メトロニダゾールおよびゲンチアナ錠の併用が望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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