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産婦人科領域での電子計算機の使用例—基礎体温曲線の時系列処理
著者: 藤井久四郎1 壽田鳳輔1 一宮勝也1 近藤暹23
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室 2日立製作所コンピュータ事業部システムコンサルテイング部 3東京医科歯科大学医学部第一生理学教室
ページ範囲:P.365 - P.368
文献購入ページに移動生理情報処理に使用した電子計算機を例示する。写真はHITAC8400形電子計算機(日立製作所)である。写真の左はH−8400形処理装置(ほぼ半分が見えている)で,ここには,マルチプレクサ・チャンネル,磁気コア記憶装置,浮動小数点演算機構が含まれており,計算機の本体である。中央(人の腰掛けている場所)はコンソール・タイプライタで,人と電子計算機との情報を交換するためのものである。中央の奥は,磁気テープ装置群であつて,大量の情報の記憶ができる。写真の右(コンソール・タイプライタの右隣り)はカード入出力装置(カード読取り機)であつて,カードに記録されている情報を読み取つて,処理装置へ送りだす装置である。右手前はカードせん孔機である。なおここでは見えていないが,情報処理の結果を高速度で打ち出す印刷機であるラインプリンタが設置されている。ここに紹介した電子計算機システムは処理装置の記憶容量は最大262KB (キロバイト)であつて,医学関係の高度の計算も十二分にやつてのけられる能力を有する。
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