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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻5号

1969年05月発行

文献概要

薬の臨床

Intacellin注使用による切迫流産の治療効果

著者: 岩崎寛和1 吉田泰男1 井上好雄1 富岡惟中1 西川友康1 佐藤啓治1 田口資朗1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.433 - P.435

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はじめに
 流産の原因は多岐にわたるので,その治療薬剤はそれぞれの原因に即したものが選ばれなければならないが,妊娠初期の切迫流産では通常その原因は明らかではなく,卵巣黄体の機能不全に対する治療として,黄体ホルモン剤の投与が主流を占めて今日に至つている。
 一方,絨毛ならびに胎盤は,妊娠中卵巣に代わつて強力なhormone産生を営み,自ら妊娠の維持をはかつていると考えられており,かかる胎盤からの抽出物はHCG,progesterone, estrogenなどのhormoneの他にも,未知の妊娠維持に有効な物質の存在も推定され,それらの物質は絨毛ないし胎盤の機能不全に起因した切迫流産に対して有効ではなかろうかとの推定もされるわけてある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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