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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻5号

1969年05月発行

文献概要

薬の臨床

老人性腟炎に対するPPC-Eの使用経験

著者: 小川次男1 秦喜八郎1 上笹貫修1

所属機関: 1県立宮崎病院産婦人科

ページ範囲:P.437 - P.439

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はじめに
 老人性腟炎は,その主訴としてみられる血性,膿性の帯下や,発症の時期から,腟癌,頸癌,体癌などの悪性腫瘍と区別を要する場合があり,また,小児腟炎とともにestrogen療法が特異的に有効であることなどから,興味をもたれる疾患である。さらに,わが国における近年の出生率の低下,平均寿命の延長傾向による年々の高令者層の増加にともない,今後ますます診療の機会が増すものと考えられる。他方,臨床酵素学の最近の著しい発達により,当科領域においても,特に蛋白分解酵素剤の抗炎症作用を中心として,多方面への応用が展開されてきている。
 私どもも,今回,蛋白分解酵素pronaseを主剤とし,pancreatine, estriolおよび殺菌剤を含有するカプセル型腟坐薬PPC-Eを老人性腟炎に使用し,その有用性を認めたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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