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特集 私の手術・Ⅰ
尿管腟瘻の手術
著者: 藤生太郎1
所属機関: 1山口大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.499 - P.502
文献購入ページに移動はじめに
産婦人科領域における尿管腟瘻は子宮頸癌根治手術後に発生することが最も多いが,その他の手術でも稀に発生する。その発生頻度は術者によつて種々であるが,2.3〜16.6%,平均6%前後といわれている。発生時期も術後7日以内に発生する早発型,8〜20日間にできる中間型,21日以後の晩発型などがあるが,中間型が最も多い。
この尿管腟瘻の治療に関しても,1)自然治癒を期待する方法,2)尿管膀胱内移植術,3)尿路再建術,4)尿路変更術などがあり,各種の方法が行なわれているので,これらの方法のうち筆者らの現在行なつている方法について述べてみたい。
産婦人科領域における尿管腟瘻は子宮頸癌根治手術後に発生することが最も多いが,その他の手術でも稀に発生する。その発生頻度は術者によつて種々であるが,2.3〜16.6%,平均6%前後といわれている。発生時期も術後7日以内に発生する早発型,8〜20日間にできる中間型,21日以後の晩発型などがあるが,中間型が最も多い。
この尿管腟瘻の治療に関しても,1)自然治癒を期待する方法,2)尿管膀胱内移植術,3)尿路再建術,4)尿路変更術などがあり,各種の方法が行なわれているので,これらの方法のうち筆者らの現在行なつている方法について述べてみたい。
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