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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻6号

1969年06月発行

研究

われわれの行なつた習慣性流早産外科療法の成績と知見について

著者: 長瀬行之1 岡富峻1 長谷川潜1 吉井幸洋1

所属機関: 1自衛隊中央病院産婦人科

ページ範囲:P.511 - P.524

文献概要

はじめに
 1950年,Lash & Lashが頸管不全症の概念を発表し,これが妊娠中期に特有な症状を伴つて発生する習慣性流早産の原因であることを明らかにした1)。以来,本症に対する手術療法が考案され,広く行なわれている。その方法の主なものは,周知のごとく,Shirodkar法3),Mc Donald法2)およびLash法の3者であるが,内外諸報告をみると,これら3者の中では,Shirodokar法が特に成績がすぐれているというのが一致した見解である4〜18)
 一方,これら手術療法の適応は,当初は頸管無力症に由来する習慣性流早産に限定されていたが,その手術成績のすぐれていることがしだいに判明してくるにつれて,手術の適応もまたしだいに拡大されてきている。すなわち,必ずしも頸管無力症が原因ではない習慣性流早産に対しても,一般療法に併用して,物理的な流産予防効果をねらつて本手術が広く行なわれるようになつてきているわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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