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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻7号

1969年07月発行

文献概要

症例

子宮頸癌術後腎機能不全の人工腎臓による1治験例

著者: 小島秋1 植木実1 岡崎孝之進1

所属機関: 1大阪医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.603 - P.607

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はじめに
 人工腎臓とは,血液を体外循環せしめる装置を用いて血液透析を行なうことを一定時間継続するものである。その血液透析の原理は,拡散現象の応用により,血液や組織中に増量した有害代謝産物あるいは毒性物質を透析膜を通して除去し,かつその他の血液成分異常を是正するものである。したがつて,薬物中毒以外では,原疾患が治癒しない限り対症療法であり,延命効果しか期待できないものである。
 最近,わが教室において子宮頸癌術後1ヵ月目に急性腎不全をきたしたが,人工腎臓を施行し,幸いにも救いえた症例を経験したので,ここにその症状経過,諸検査成績,腎生検所見について報告し,諸賢の御批判をあおぐものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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