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胎児心電図による胎児切迫仮死の早期診断
著者: 冨田健1
所属機関: 1福島県立医科大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.633 - P.636
文献購入ページに移動 Cremerが1906年にはじめて胎児心電図を記録して以来,早期妊娠の判定,子宮内胎児生死の判定,胎位胎向の判定,多胎妊娠の診断,正常妊娠と腹部腫瘤との鑑別,胎児切迫仮死の診断などに利用され,多くの研究がなされてきた。今回,腹壁胎児心電図による胎児切迫仮死について考察してみた。腹壁胎児心電図の誘導法は図1のごとくで,第1誘導を基本となし,その誘導にて得られる胎児心電図波型はR波成分とS波成分とにより図2のごとくに分類した。この他,特種波型としてRR'型などがあつたがこれは後述する。使用胎児心電計は2素子のもの写真1,2,を用い,写真3のごとく大型吸着電極を用い,不関電極は外診上胎児背部の腹壁上に装着して波型を誘導した。
写真4は腹壁胎児心電図測定中のもので,腹壁を妊婦はだすのみにて簡単に検査できる。
写真4は腹壁胎児心電図測定中のもので,腹壁を妊婦はだすのみにて簡単に検査できる。
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