icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻8号

1969年08月発行

シンポジウム 帝王切開術

帝切後の子宮造影像と切創縫合

著者: 三井武1

所属機関: 1日本医科大学

ページ範囲:P.651 - P.657

文献概要

 近年,帝王切開の頻度は麻酔の発達,手術法や抗生物質,あるいはMEなどの進歩により,母児に与える影響が非常に少なくなつたために,その実施は容易になり,また適応の拡大解釈や,既往帝切がそのまま適応になるといつたようなことから反復帝切される場合もあつて次第に増加の傾向にあります。
 しかし手術に伴う術後障害の発生は,軽視できないものがありまして,一般外科手術に伴う後遺症としての異物遺残や,化膿,癒着などのほかに,腹壁月経瘻の発生,あるいは帝切切開創の癒合不全などの問題が起こつてくる訳であります。特に帝切後の瘢痕につきましては,その後の妊娠,分娩に与える影響が非常に大きいだけに,以前から注目されているところであります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら