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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科23巻8号

1969年08月発行

文献概要

シンポジウム 帝王切開術

Discussion

著者: 大川公康1

所属機関: 1日本医科大学

ページ範囲:P.669 - P.675

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麻酔中の血圧はいくらにするか
 司会 帝王切開のときに,麻酔というものが非常に大切だと思うのですが,特にいちばん適切な麻酔というようなことが焦点になると思うのですが……。
 大島 私共,去年帝王切開の腰椎麻酔を大体50例までやりやして,その際,先ほど西邑先生が御指摘のようにsupine hypotensive syndrome,それから腰麻時の初期V型血圧と申しますか,それが合併してかなり血圧が下がりますが,私共は血圧が70とか80に下がつた場合でも,どんどん手術してくれ,手術をやることによつて supine hypotensive syn-dromeはなくなるし,あるいは血液も400mlくらい戻るので,その血圧下降があまり心配ないというように考えております。そこで,神経質な術者で,70とか80とかで手術しない場合には,一応100というように言つて,強引に手術を40例か50例やりましたけれども,今までそういうショックはなかつたのですが,そんなふうに考えてよろしいのでしょうか。(笑)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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