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特集 分娩時出血--メカニズムとその対策
妊娠時の血液性状—特に血液凝固学的立場から
著者: 渡辺栄三1 立川卓男2 安永幸二郎2
所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室 2京都大学医学部内科第I講座
ページ範囲:P.749 - P.758
文献購入ページに移動正常分娩時に胎盤剥離面からの出血が,たかだか200〜400mlにすぎないということには,なるほど子宮の収縮機転が大いに関与しているとしても,その根底に精妙なる血液凝固機序のきわめて重要な役割が秘められていることを見逃すわけにはいかない。
すでに1956年,Alexander et al.1)は,妊婦の血液凝固因子の増量,すなわち妊婦がhypercoagulabilityの状態にあると述べている。
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