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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻1号

1970年01月発行

特集 性器出血とその診断

若年性出血とその診断

著者: 東條伸平1

所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.19 - P.24

文献概要

はじめに
 若年期(思春期)における性器出血は,その大部分がいわゆる機能性子宮出血(dysfunctionaluterine bleeding)であり,種々の意味から過渡期であるこの時期の代表的な内分泌疾患と考えられる。
 通常器質的病変,たとえば腫瘍や炎症に由来しないもののみをこのカテゴリーに含めるが,器質的変化ではないとはいつても,本症では卵巣の種々の非腫瘍性腫大,たとえばpolycystic ovaryやいわゆるmultiple follicle cystをみることが多く,これが性ステロイドの異常分泌のfocusとなつているし,一方,内分泌異常に血液疾患,たとえば本態性血小板減少症や貧血,白血病などが伴つておれば異常出血の病像もプロモートされるから,「機能性」という範疇は相変らずはなはだあいまいである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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