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特集 性器出血とその診断
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周知のように,性器出血,特に子宮出血のうちの大部分のものは,妊娠,腫瘍,粘膜ポリープ,炎症などのような,いわゆる器質的な原因によつて起こる。出血性素因によるものは,どちらかといえば,比較的稀である。しかし,出血性素因による性器出血のなかには極めて重篤なものが多く,それと知らずにいると,私たちは最悪の事態に追いこまれることにもなりかねない。したがつて,私たちは常に出血性素因のことも念頭におきながら,性器出血患者の診療にあたらなければならない。
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