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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻1号

1970年01月発行

文献概要

薬の臨床

更年期様症候群に対するVitamin Eおよびγ-Orysanol合剤(Ovasmon)の臨床効果

著者: 舘野政也1

所属機関: 1富山県立中央病院産科婦人科

ページ範囲:P.81 - P.83

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 更年期様症候群は卵巣の老化にもとづく閉経あるいは卵巣の剔出によつて起こつてくる症候群である。更年期障害の本態についてはまだ定説はないが,卵巣の老化,退行変性のために,卵胞ホルモンの減少をきたすという卵胞ホルモン減少説,gonadotropinに対する卵巣感受性が低下するため,脳下垂体は多量のgonadotropinを放出し,ために血管運動神経中枢を刺激して更年期障害を起こすというgonadotropin過剰原因説などがある。またこの治療としては,従来からestrogen制剤,pro-gesterone制剤あるいはandrogen制剤,これらの合剤が用いられてきたが,androgenを除いては消腿出血がみられることから,いわゆる閉経後婦人の治療としては不適当な場合が少なくない。これらhormon療法に代つて,最近,γ-Orysanol, Diazepamなどによる自律神経安定作用を期待する療法およびvitamin Eによる内分泌臓器調節作用を期待する療法が行なわれるようになつてきた。我々は今回,γ-Orysanolおよびvitamin Eの合剤であるOvasmonを更年期様症候群に使用する機会を得たので,少数例ではあるが以下その成績について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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