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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻10号

1970年10月発行

文献概要

特集 悪性腫瘍の診断

性器の肉腫

著者: 加藤俊1 薬師寺道明1

所属機関: 1久留米大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.925 - P.932

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はじめに
 周知のごとく性器に発生する悪性腫瘍の大部分は癌腫で,肉腫は比較的まれである。しかしその悪性度は高く,重篤な予後を示すことは癌腫を上回り,また診断が困難で,術前に診断し得ることは不可能な場合が多い。
 著者らも最近教室において臨床的に子宮筋腫と診断され,手術後の組織検査で子宮内膜肉腫であつた症例に遭遇し,改めて術前診断の困難さと術後組織診断の重要性を痛感したが,この機会に経験例を紹介するとともに,昭和30年以降の本邦文献より集め得た肉腫例を中心として,性器肉腫の診断に関する諸問題について概説してみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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