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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻11号

1970年11月発行

薬の臨床

無痛分娩における後陣痛緩解法—とくに二重盲検法によるPentazocinの効果について

著者: 長内国臣1 大村浣1 尾崎周一1 藤井明和1 脇田幸一1 和泉滋1 田中清隆1 西島正博1

所属機関: 1横浜警友病院産婦人科

ページ範囲:P.1017 - P.1019

文献概要

はじめに
 ペンタゾシンは,1959年米国ウィンスロップ社において開発された,モルヒネに近い化学構造を有しながら身体依存性をもたない新しい非麻薬性・強力鎮痛剤である。
 化学構造 一般名Pentazocine 化学名1,2,3,4,5,6-Hexahydro-6,11-dimethyl-3-(3-methyl-2-butenyl)-2,6-methano-3-ben-zazocin-8-ol 分子式C19H27NO 分子量285.43 米国ウィンスロップ社で,一連の麻薬拮抗剤の中から耽溺性のない鎮痛剤をスクリーニングすべく,合成—毒性・薬理—予備臨床—耽溺性の検討を含めた臨床のプログラムの下に,長年にわたる系統的かつ緻密な研究が行なわれた結果,モルヒネなどの麻薬性鎮痛剤に代りうる耽溺性ないしは身体依存性のない強力な鎮痛作用を有する化合物ペンタゾシン(Pentazacine)の開発に成功した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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