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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻11号

1970年11月発行

文献概要

薬の臨床

産科(主として分娩後)におけるネオマイゾンの使用経験

著者: 大谷善彦1

所属機関: 1九州厚生年金病院産婦人科

ページ範囲:P.1021 - P.1022

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 女性は,肛門,腟,外尿道口が隣接しているので,膀胱炎や性器内感染が起こりやすいが,分娩後は,産道や会陰に裂傷が生じるうえ,悪露が多く,しかも身体の運動が不充分のため,一般の細菌のほか,大腸内細菌,とくにE.Coliのごとき細菌感染の危険がはなはだ大きい。従つてかかる細菌に有効な抗生物質は産科領域でも非常に重要である。
 今回,私は,分娩時会陰裂傷の縫合後や,帝王切開術後の感染防止,および分娩前後の子宮内感染にネオマイゾンを試用してみたので,その一部を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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