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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 産婦人科診断--最近の焦点

陣痛計

著者: 鈴村正勝1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1115 - P.1118

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1.陣痛計の種類
 陣痛計には内測法と外測法とがある。内測法による曲線は,子宮内圧の変化を示していることは誤りのないことであつて,その曲線から直ちに娩出力をいうわけには行かないが,少なくとも開口期には娩出力を考えてよい。娩出期になると,抵抗の減弱によつて子宮内圧が上昇しなくなるが,娩出力としては十分大きくなり得る。このように内測曲線は比較的読み易いが,外測曲線はそれほど簡単ではない。現在までのところ,Guardring式陣痛計が最も正確のように思われる。しかしその外測曲線はSmyth1)のいうように子宮内圧と一致するとはいえない。多くの場合には子宮内圧と一致してはいるが,陣痛が非協調性になると必ずしもそうではない。私は外測計のおかれた部分の変化を示していると考えている2),3)。そこで陣痛計としては正確さを期待する場合には内測計を,一応の分娩監視には外測計を用いるべきであろうと考えたので,私たちの関係した陣痛計はいずれも内外測が可能となつている(図1,2)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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