文献詳細
文献概要
特集 産婦人科診断--最近の焦点
陣痛計
著者: 鈴村正勝1
所属機関: 1日本医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.1115 - P.1118
文献購入ページに移動1.陣痛計の種類
陣痛計には内測法と外測法とがある。内測法による曲線は,子宮内圧の変化を示していることは誤りのないことであつて,その曲線から直ちに娩出力をいうわけには行かないが,少なくとも開口期には娩出力を考えてよい。娩出期になると,抵抗の減弱によつて子宮内圧が上昇しなくなるが,娩出力としては十分大きくなり得る。このように内測曲線は比較的読み易いが,外測曲線はそれほど簡単ではない。現在までのところ,Guardring式陣痛計が最も正確のように思われる。しかしその外測曲線はSmyth1)のいうように子宮内圧と一致するとはいえない。多くの場合には子宮内圧と一致してはいるが,陣痛が非協調性になると必ずしもそうではない。私は外測計のおかれた部分の変化を示していると考えている2),3)。そこで陣痛計としては正確さを期待する場合には内測計を,一応の分娩監視には外測計を用いるべきであろうと考えたので,私たちの関係した陣痛計はいずれも内外測が可能となつている(図1,2)。
陣痛計には内測法と外測法とがある。内測法による曲線は,子宮内圧の変化を示していることは誤りのないことであつて,その曲線から直ちに娩出力をいうわけには行かないが,少なくとも開口期には娩出力を考えてよい。娩出期になると,抵抗の減弱によつて子宮内圧が上昇しなくなるが,娩出力としては十分大きくなり得る。このように内測曲線は比較的読み易いが,外測曲線はそれほど簡単ではない。現在までのところ,Guardring式陣痛計が最も正確のように思われる。しかしその外測曲線はSmyth1)のいうように子宮内圧と一致するとはいえない。多くの場合には子宮内圧と一致してはいるが,陣痛が非協調性になると必ずしもそうではない。私は外測計のおかれた部分の変化を示していると考えている2),3)。そこで陣痛計としては正確さを期待する場合には内測計を,一応の分娩監視には外測計を用いるべきであろうと考えたので,私たちの関係した陣痛計はいずれも内外測が可能となつている(図1,2)。
掲載誌情報