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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻12号

1970年12月発行

薬の臨床

非麻薬性鎮痛薬Sosegonの術後疼痛および癌性疼痛に対する効果

著者: 川瀬哲彦1

所属機関: 1札幌医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1137 - P.1138

文献概要

 手術後の疼痛に対する処置は外科領域一般に要求される問題であるが,さらに癌性疼痛も加えて,充分な鎮痛効果をもたらす非麻薬性の薬物は今日なお存在せず,pethidineなど麻薬性鎮痛剤を使用しているのが現状である。
 Winthrop社(米国)で開発されたbengazocine誘導体のPentazocine(1,2,3,4,5,6-hexahydro-3-(3-methyl-2-butenyl)-6,11-dimethyl-2,6-methano-3-benzazocin-8-ol)は,モルヒネ系統に近い構造を有しながら耽溺性を有さず,本剤の30mgの投与でmorphine10mgあるいはpethidine 75-100mgに相当する鎮痛効果を有するといわれている。WHOはpentazocineが麻薬でないことを認め,欧米ではすでに非麻薬性鎮痛剤として市販されているという。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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