文献詳細
薬の臨床
文献概要
手術後の疼痛に対する処置は外科領域一般に要求される問題であるが,さらに癌性疼痛も加えて,充分な鎮痛効果をもたらす非麻薬性の薬物は今日なお存在せず,pethidineなど麻薬性鎮痛剤を使用しているのが現状である。
Winthrop社(米国)で開発されたbengazocine誘導体のPentazocine(1,2,3,4,5,6-hexahydro-3-(3-methyl-2-butenyl)-6,11-dimethyl-2,6-methano-3-benzazocin-8-ol)は,モルヒネ系統に近い構造を有しながら耽溺性を有さず,本剤の30mgの投与でmorphine10mgあるいはpethidine 75-100mgに相当する鎮痛効果を有するといわれている。WHOはpentazocineが麻薬でないことを認め,欧米ではすでに非麻薬性鎮痛剤として市販されているという。
Winthrop社(米国)で開発されたbengazocine誘導体のPentazocine(1,2,3,4,5,6-hexahydro-3-(3-methyl-2-butenyl)-6,11-dimethyl-2,6-methano-3-benzazocin-8-ol)は,モルヒネ系統に近い構造を有しながら耽溺性を有さず,本剤の30mgの投与でmorphine10mgあるいはpethidine 75-100mgに相当する鎮痛効果を有するといわれている。WHOはpentazocineが麻薬でないことを認め,欧米ではすでに非麻薬性鎮痛剤として市販されているという。
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