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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻2号

1970年02月発行

特集 月経異常とその診断

無月経とその診断

著者: 五十嵐正雄1

所属機関: 1群馬大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.103 - P.108

文献概要

はじめに
 月経は女性特有の生理的現象であり,女性の性機能の外部への現われである。性成熟期にある女性で無月経,すなわち月経の欠如は妊娠か,または病的な卵巣機能不全に基因する。「女性を診たら妊娠を疑え」という警句があるが,産婦人科の専門医は無月経を訴える婦人を診察する際には必ず妊娠の可能性を考慮しなければならない。その場合,妊娠を診断したり,否定したりしただけではもちろん不十分で,妊娠なら正常妊娠か異常妊娠かをさらに診断しなければならないし,妊娠以外の病的無月経の場合には,その原因の局在,さらに病態生理を明らかにすることが治療上からも予後判定のためにも重要である。
 本特集は月経異常が主題なので,妊娠以外の病的無月経について,症状からみた診断の方法をできるだけ具体的に詳述する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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