文献詳細
文献概要
特集 MEによる診断
脳波
著者: 室岡一1
所属機関: 1日本医科大学付属第二病院産婦人科
ページ範囲:P.203 - P.207
文献購入ページに移動Ⅰ.産婦人科で使われる脳波
脳波が実地に使われるのは,「けいれん」と昏睡などのような意識障害である。したがつて産婦人科領域では子癇と新生児けいれんには是非とも実施しなければならない重要な検査項目であり,またこれを記録することによつて現在の病態像,あるいは予後などを診断するのに参考になつている。
子癇は妊娠中毒症の一病型であり,新生児けいれんは仮死児,特に頭蓋内出血などによつて起こる症状である。したがつて妊娠中毒症,あるいは仮死児などについても脳波検査により,なんらかの所見を得ることができる。この場合,子癇,あるいは新生児がけいれんを起こすであろうとの予測に役立つことより,むしろけいれんによつて惹起された後遺症,特に後遺症の予後を知るのに参考になつている。
脳波が実地に使われるのは,「けいれん」と昏睡などのような意識障害である。したがつて産婦人科領域では子癇と新生児けいれんには是非とも実施しなければならない重要な検査項目であり,またこれを記録することによつて現在の病態像,あるいは予後などを診断するのに参考になつている。
子癇は妊娠中毒症の一病型であり,新生児けいれんは仮死児,特に頭蓋内出血などによつて起こる症状である。したがつて妊娠中毒症,あるいは仮死児などについても脳波検査により,なんらかの所見を得ることができる。この場合,子癇,あるいは新生児がけいれんを起こすであろうとの予測に役立つことより,むしろけいれんによつて惹起された後遺症,特に後遺症の予後を知るのに参考になつている。
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