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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻3号

1970年03月発行

文献概要

特集 MEによる診断

脳波

著者: 室岡一1

所属機関: 1日本医科大学付属第二病院産婦人科

ページ範囲:P.203 - P.207

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Ⅰ.産婦人科で使われる脳波
 脳波が実地に使われるのは,「けいれん」と昏睡などのような意識障害である。したがつて産婦人科領域では子癇と新生児けいれんには是非とも実施しなければならない重要な検査項目であり,またこれを記録することによつて現在の病態像,あるいは予後などを診断するのに参考になつている。
 子癇は妊娠中毒症の一病型であり,新生児けいれんは仮死児,特に頭蓋内出血などによつて起こる症状である。したがつて妊娠中毒症,あるいは仮死児などについても脳波検査により,なんらかの所見を得ることができる。この場合,子癇,あるいは新生児がけいれんを起こすであろうとの予測に役立つことより,むしろけいれんによつて惹起された後遺症,特に後遺症の予後を知るのに参考になつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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