文献詳細
臨床メモ
文献概要
妊婦のX線診断が胎児への影響を考えて十分慎重に行なわれるべきであることについてはいうまでもなく,その際のX線許容量もすでに国際的に定められている。しかし日常診断において,X線撮影の必要性は増加する一方であり,しかも経験上,X線診断によつて奇形発生頻度が特に上昇したと思えないというのが大方の印象であろう。
妊婦のX線診断が普通では胎児に悪影響を及ぼしていないように見えたとしても,その胎児の生殖腺にはどうであろうか?動物実験では,卵母細胞がX線に非常に敏感であることが知られている。Johns Hopkins大学のMeyerら(Johns Hopkins:Med.J.,123,123,1969)は,この点を臨床例について検討した結果を報告している。
妊婦のX線診断が普通では胎児に悪影響を及ぼしていないように見えたとしても,その胎児の生殖腺にはどうであろうか?動物実験では,卵母細胞がX線に非常に敏感であることが知られている。Johns Hopkins大学のMeyerら(Johns Hopkins:Med.J.,123,123,1969)は,この点を臨床例について検討した結果を報告している。
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