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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻3号

1970年03月発行

薬の臨床

妊婦および褥婦の便秘に対するTelemin soft坐薬の効果

著者: 舘野政也1 草野都美子1

所属機関: 1富山県立中央病院産科婦人科

ページ範囲:P.275 - P.277

文献概要

はじめに
 婦人の症状の中で便秘は大きな地位を占める。ことに妊婦や褥婦では便秘を訴え,しかもそれによつて起こる症状,たとえば,腰痛,下腹痛産褥子宮復古不全による長期の出血,あるいはTaylor's symptomeなどを引き起こすことが多い。したがつて産婦人科領域においては,この治療は大切であり,この際,妊娠においては胎児の介在があり,たま,下痢を起こすような治療はさけなければならない。すなわち,流早産を誘発するからである。今回,われわれが使用したTelemin soft坐薬は新排便機能促進剤としてその効果が適確で,腸管から吸収されないため,胎児母体などに影響を及ぼすことなく,適確で,マイルドな生理的な排便を促すという。また褥婦に対しては,無理な腹圧の負荷を要しないため,性器の保護が望めるという。私は,妊婦97例,褥婦32例に本剤を使用しその成績を比較検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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