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特集 性器感染症の診断
骨盤内感染症の細菌学的検査法と抗生物質感受性試験
著者: 松田静治1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.289 - P.293
文献購入ページに移動Ⅰ.骨盤内感染症の細菌学的検査法
子宮,子宮付属器,子宮旁結合織,骨盤腹膜など,性器およびその周辺組織の炎症を総括して骨盤内感染症と呼ぶが,発熱,疼痛を主訴とする産婦人科感染症の大部分がこのなかに含まれ,腟,外陰よりの上行感染によることが最も多い。本症も近年化学療法の普及に伴い,感染像,起因菌(原因菌)の面でかなりの変貌を来たし,現在では表1に示すようにブドウ球菌,大腸菌などのグラム陰性桿菌,嫌気性菌,レンサ球菌(ことに腸球菌),リン菌などによる感染がみられる。
子宮,子宮付属器,子宮旁結合織,骨盤腹膜など,性器およびその周辺組織の炎症を総括して骨盤内感染症と呼ぶが,発熱,疼痛を主訴とする産婦人科感染症の大部分がこのなかに含まれ,腟,外陰よりの上行感染によることが最も多い。本症も近年化学療法の普及に伴い,感染像,起因菌(原因菌)の面でかなりの変貌を来たし,現在では表1に示すようにブドウ球菌,大腸菌などのグラム陰性桿菌,嫌気性菌,レンサ球菌(ことに腸球菌),リン菌などによる感染がみられる。
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