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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻4号

1970年04月発行

特集 性器感染症の診断

帯下の検査法—その進め方と読み方

著者: 青河寛次12

所属機関: 1神戸健保中央病院産婦人科 2近畿母児感染症センター

ページ範囲:P.323 - P.328

文献概要

はじめに
 帯下の検査を実施するには,まずその成因の概念を念頭において検査法を選ぶ必要がある。しかし帯下を来たす原因は複雑であり,比較的容易に診断できる場合ばかりでなく,診断の推定がむずかしくて治療方針を決定できにくい症例もかなりある。
 腟・外陰には,正常な粘膜細菌叢が存在するので,たとえ多数の微生物を検出しても,直ちにそれが病原菌として意味を有するか否か,即断することはできない。しかし腟トリコモナス・真菌・Haemophilus vaginalis・淋菌・結核菌・梅毒スピロヘータなどは,その検出と腟・外陰感染の発症とが相関性を示すことが多い。ことに前3者は,腟・外陰感染の主要起炎菌といえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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