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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻5号

1970年05月発行

文献概要

カラーグラフ 子宮頸癌の診断・5

上皮内癌Ca in situの診断

著者: 栗原操寿1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.382 - P.383

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1.上皮内癌の病態
 パノラマのように,上皮内癌は子宮頸部の扁平円柱境界scjに接する内側に好発する。
 はじめのあいだ基底膜上をまるで滑るように(単純置換simple replacement)のび,途中で頸管腺に寄り道(腺腔侵襲gland involvement)しながら,円柱上皮域を上回性に,またscjの内側を環状にひろがる。度合いが進むと,粘膜下結合織を圧排し,舌状に起伏(肥厚増殖bulky outgrowth)する。数年あるいは10数年を経て破壊力をそなえ,基底膜を破り,浸潤癌に移行する最初期の悪性病変と考えられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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