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経口避妊におけるmini-Pills法
著者: 林方也1
所属機関: 1慶応義塾大学産婦人科
ページ範囲:P.443 - P.443
文献購入ページに移動 1965年Population CouncilのRudelは,避妊の目的でchlorma-dinone 0.5mgを持続的に投与し妊娠例を認めず,尿中Preg.測定,BBT曲線,組織診等から排卵の存在を推定し,その効果を内膜の変化に求めたが,これは経口避妊におけるlow dosage gestagen法,またはmini-Pills法と呼ばれている。
1966年Martinezは,やはりchlor-madinone 0.5mgを1214周期に投与し,2例の妊娠,60%に24〜34日の出血周期をみたと報告,さらに1967年には1045例,8652周期に用い,尿中Preg.測定より28.5%の排卵,Culdoscopyによる92%の黄体確認,65.3%の内膜分泌期像を認めたが,さらにHuhner test陰性80%以上の結果から,その効果を頸管粘液の変化に求めている。ただ周期変動が大きく,2.4%に60日以上の延長を認め,"menstrual irregularity"が欠点であると指摘した。
1966年Martinezは,やはりchlor-madinone 0.5mgを1214周期に投与し,2例の妊娠,60%に24〜34日の出血周期をみたと報告,さらに1967年には1045例,8652周期に用い,尿中Preg.測定より28.5%の排卵,Culdoscopyによる92%の黄体確認,65.3%の内膜分泌期像を認めたが,さらにHuhner test陰性80%以上の結果から,その効果を頸管粘液の変化に求めている。ただ周期変動が大きく,2.4%に60日以上の延長を認め,"menstrual irregularity"が欠点であると指摘した。
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