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薬の臨床
自律神経失調症に対するOvasmonの治療効果
著者: 平元嘉光1 和田日出雄1 水島宣昭1
所属機関: 1札幌鉄道病院産婦人科
ページ範囲:P.455 - P.458
文献購入ページに移動産婦人科領域においては,閉経期前後,あるいは手術後の後遺症として,またときには非較的若年者にあってもいわゆる自律神経の不安定状態に基づくと考えられる本症患者の数が年々増加しているように思われる。
その成因は複雑多元であり,まだ論議の多いところである。従来よりいわゆる更年期障害といわれる一連の状態は生体の老化現象の一表現であることは想塚にかたくないが,若年ないし中年婦人の自律神経失調症候群も含めて考えると一概にHormon療法に頼るのは問題があるし,各種鎮静剤,自律神経安定剤,精神療法,間脳レ線照射法などいろいろ従来から試みられてきたところであるが,現在なお決定的効果を期待できないのが実状である。われわれは先に自律神経失調症に対する知見について発表したが,今回は本症患者にOvasmonを試用したので,その成績を報告する。
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