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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻6号

1970年06月発行

特集 不妊症の診断

卵巣機能の異常と不妊

著者: 橋口精範1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.497 - P.502

文献概要

まえがき
 妊娠の成立にあたつては,先ず卵巣から排出された成熟卵と精子が,卵管において結合し,子宮内に着床することに始まるわけであるが,卵巣機能に障害があれば,成熟卵の排卵はみられないだろうし,折角結合したものも,黄体の機能が不全であれば,うまく子宮内に着床でぎないだろうし,不妊につながることはいうまでもないところである。不妊の原因としては,この他,卵管因子,子宮因子,頸管因子,精子側因子その他が考えられ,それぞれの異常によることも多いことが知られている。
 しかし,何といつても大きな比率をしめているのは,卵巣機能の異常ということができる。そして,この卵巣機能は,それが単に卵巣自体のみのコントロールということでなく,間脳—下垂体系とのつながりにおいてなされており,また甲状腺,副腎なども関係しているので,その面でも異常も当然影響をうけることを考えなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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