文献詳細
研究
面積推移からみた腟部びらんの病態と治療についての考察
著者: 平井博1 植木実1 藤本昭1 井上靖彦1
所属機関: 1大阪医科大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.537 - P.541
文献概要
腟部びらんの発生消失機序に関しては,R.Meyer,の炎症説が1,2)従来信じられてきたが,Hamperl et al.3),竹内4)らによつて外,内反説が提唱されるにおよび,びらんの発生機序はもとより,その治療法についても反省せねばならぬ段階にある。したがつて,子宮腟部びらんの治療法は種々報告されているにもかかわらず,びらん自体の病態が不明確な現在では,まだ適確な方法に欠けるのはここにも原因がある。
がいして日常腟部びらんと称せられるものは肉眼的診断にたよるものであるため,その内容は一定しない。幸いコルポスコープは組織を背景としたびらんの状態をin situに把握する事ができるゆえびらんの病態を観察するのに都合が良い。
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