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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻7号

1970年07月発行

文献概要

特集 異常妊娠とその診断

妊娠中毒症—その診断と検査

著者: 山口龍二1 村中篤1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.585 - P.589

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 妊娠中毒症は,最近の生活環境の改善,妊婦の意識向上,医療の普及,および中毒症に関する診断法ならびに治療法の進歩などによつて,かつて見られたような重症のものや特殊な型のものはたしかに減つてはいるが,中毒症全体としてみれば必ずしも大幅に減少しているとはいえない。さらに,重症の中毒症による母体の生命に対する危険は余り問題はなくなつたが,胎児に対する影響という点では未だに問題は解決されておらず,妊娠中毒症は古くてかつ新しい問題をかかえた疾患であるということができる。以上述べたような観点から妊娠中毒症の診断と管理について簡単に考察を加えたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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