文献詳細
新生児
文献概要
はじめに
妊娠中毒症時にはいろいろな点から胎盤機能の低下が起こつていることが考えられ,それは多くの人によつてある程度常識として受け入れられている。そしてこのような胎盤機能の低下が未熟児や低体重児,さらには子宮内胎児死亡に直結するものと考えられている。最近諸種の胎盤機能検査法が開発されるにしたがつて,それらのデータの上から中毒症時の胎盤機能の状態をある程度とらえ得るようになつてきた。われわれは今回,胎盤・胎児系の諸機能のうち,それぞれ異なる機能面を評価し得ると思われる3種類の検査法を用い,妊娠中毒症時の胎盤機能をしらべ,その成績と胎児および新生児との関係について考察したのでその結果を報告する。
妊娠中毒症時にはいろいろな点から胎盤機能の低下が起こつていることが考えられ,それは多くの人によつてある程度常識として受け入れられている。そしてこのような胎盤機能の低下が未熟児や低体重児,さらには子宮内胎児死亡に直結するものと考えられている。最近諸種の胎盤機能検査法が開発されるにしたがつて,それらのデータの上から中毒症時の胎盤機能の状態をある程度とらえ得るようになつてきた。われわれは今回,胎盤・胎児系の諸機能のうち,それぞれ異なる機能面を評価し得ると思われる3種類の検査法を用い,妊娠中毒症時の胎盤機能をしらべ,その成績と胎児および新生児との関係について考察したのでその結果を報告する。
掲載誌情報